多分、この画像が現在地に建立された時の画像と思われます(島本様よりご提供)。
柏木神社の由来
本殿右脇にある柏木神社の由緒という立札には「元享年間(西暦1321年)に建立」とあります。この西暦1321年という年は元応3年・元亨元年に当たります。この年、後宇多法皇は院政を停止して、後醍醐天皇の親政が開始されたとあります。故に後醍醐天皇の親政に伴い元号も元応(げんおう)から元享(げんこう)に改元されたと推察されます。当時は現在の神谷3丁目の荒川に面した地(神谷町2丁目968番地)に、伊邪那美命を御祭神とする旧神谷町の総鎮守神の社殿として建立されたとあります。その後大東亜戦争の激化により境内は軍需工場に接収され、昭和18年12月に神谷町2丁目1270番地(現在地)に遷宮されました。尚、現在の社殿は「昭和54年8月に神谷町内外の氏子有志の奉賛により、建立され今日に至っている」との事。因みに施工は「金剛組」が請け負ったそうで、「金剛組」と言えば578年(敏達天皇7年)に創業され現存する世界最古の企業と言われています。
境内にある柏木神社の由緒を記した立札
社殿手前にある手水所
かって祭礼の日には演芸が行われていました。子供たちにとっても楽しみの一つでしたが、今となってはどんな演芸が行われていたか思い出せません。
上の画像は以前の社殿(昭和30年代前半位か)
上は現在の社殿。鳥居もなくなり社殿前の狛犬の後ろに狛犬が新しく奉納された。
手前嘉永四辛亥年(1851)の文字が刻まれている狛犬、奥が昭和54年(1979)柏木神社神社の竣工を記念して氏子総代有志より奉納された狛犬。
柏木神社創建七百年祭について
今年令和五年は柏木神社の 創建七百年に当たります。9月17日(日)には式典なども催される予定です。七百年祭・禮大祭の予定や次第などは随時お伝えします、詳しい情報は こちらからどうぞ。
柏木神社歳時記
元旦祭・初詣
一月一日午前零時より神前にて元旦祭が行われます。
境内は多くの初詣に参拝される方々で賑わいます。
節分祭
二月三日は節分祭の行事が行われます。境内では豆まきが行われますが、新型コロナウイルスの影響でここ数年取りやめています。
満開の桜
柏木神社境内にある桜は3月下旬頃には咲き4月上旬には満開となります。南町会でも境内をお借りして有志によるお花見会を行ってきましたが、ここ数年間は新型コロナウイルスの影響で自粛していましたが、今年(令和5年)久々に行なわれました。
スタンドパイプ訓練
南町会では防災にも力を入れています。梅雨の合間を縫って防災訓練の一環としてスタンドパイプ訓練を境内で行いました。
祭礼用具点検
本祭りの年には8月に入ると、祭礼に使用される各部の用具,山車・神輿の飾り物や担ぎ棒、子供たちの袢纏などを境内に広げて点検を行います。
禮大祭
柏木神社最大のイベント禮大祭は隔年で9月中旬に行われます。日曜日には四町会連合での宮入が行われ、境内ではセレモニーなどもあり御神酒も振舞われます。
奉納踊り
いわゆる陰祭りの年には奉納踊りが行われます。南町会でも当日は他町会とともに屋台を出して参加しています。又、本番に備えて踊りの練習も数回行われます。
七五三祝い
11月には恒例の七五三祝いが行われます。最近では他の地域の方々も柏木神社でお祝いをされる場合が多くなってきました。